花咲く頃に会いましょう。
〜終幕〜
朝露が落ちる音が聞こえる。
背中には温かみを感じる。
まどろみの中で力がまた抜けていく。
眠っちゃ、ダメ。
起きて、食事の仕度をして。
洗濯物と掃除を。
あの人を仕事に見送って。
お昼になったら帰ってくるあの人と昼食。
それから少し休んで。
編みかけの編み物も。
読みかけの小説も。
夕方が過ぎればお迎えにでかけて。
帰ってきたら二人の夕食。
暖かいものがいいかしら?
それとも・・・
力が抜けて。
でも、気持ちよくて・・・。
ただ、眠りたい。
少しくらいなら、いいよね。
もう、少しだけ。
おやすみなさい・・・。
紅い日差しが注ぎ込んでいる。
薄暗い室内。
重なる二つの影があって。
一つは白く。
一つは紅い。
けれどどちらも幸せそうで。
足元には紅い絨毯。
壁には赤い花束を見て。
私は少し嬉しくて。
二人に微笑み足早に部屋から駆け出す。
楽しくて、楽しくて。
自然と口から零れるメロディ。
切なく、儚く、甘く、優しく。
「・・・月影に・・・重ねて・・・白い・・・海を・・・紅く・・・望む・・・華・・・束と・・・♪」
足取りは軽く。
夜の月に舞うように。
赤い靴だけ煌いて。
夜の帳の降りた部屋。
紅はその身を紫色に。
重なり合うのは二つの影と。
二つの色が混ざり合う。
白と紅。
紫と白。
重なる影に映える輝き。
銀は妖しく美しく。
胸から映える銀色は。
ただただ妖しく美しく。
〜終〜
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